人口およそ１４００万人のロサンゼルス・エリアには、海に流れ込む主要な川はわずか２本しかありません。
しかも、余り雨に降らない（春〜秋）ロサンゼルスでは、ゴミが川や水路に溜まり続けます。
そして、ロサンゼルスを嵐が襲う季節、冬がやってくると、大量の雨がそれまで溜まったゴミを一挙に海に押し流すのです。

海に流れ出すゴミ、中でもプラスチックのゴミは、海岸に漂着し鳥などの生き物に大きな影響を与えるだけでなく、太平洋に流れ出し、長い時間海を汚染し続けます。

元映画俳優のシュワルツェネッガーカリフォルニア州知事は、環境派の知事として知ら、この不名誉な問題に対して大胆な取り組みを開始しました。
海に流出するゴミを500億円かけて10年間でゼロにしようというのです。

陽気で明るい映画の都の影には、大量消費社会アメリカの矛盾が詰まっていました。
それはしかし、ロサンゼルスだけでなく、日本の大都市も含めた世界の問題でもあるのです。