博物館の展示物についてもっと知るためのソフトウェア
〜和歌山県立博物館〜


和歌山県和歌山市に1994年移転オープンした歴史系博物館。
展示と一体になったメディア展示で話題になり、その手法は博物館のメディア展示のスタンダードの一つになりました。
「お話モニター」「物知りモニター」「熊野モニター」と、3種の展示手法を駆使して合計10台のメディア展示が館内に用意されています。

DATE:1994.3 制作:株式会社乃村工藝社

お話モニター



模型の世界に入り込み、その時代に生きる人々の話から、和歌山県の歴史を体験的に学ぶソフトウェアです。4つの時代が用意されています。
モーションコントロール・カメラで撮影された模型の中を自由にバーチャル・ウォーク、興味ある家を訪ねればCGで表現されたその時代の人々の生活を覗くことができます。
模型展示とマルチメディア・ソフトウェアを融合させた従来に無いソフトウェアです。
3DCGでありながら、手書きの柔らかさを生かしたユニークなデザインも評判です。

マルチメディアグランプリ'94 展示映像部門パブリック賞受賞 SIGGRAPH'94 SIGKIDSコーナー招待作品
電通マルチメディア展招待作品
マルチメディア博覧会in香川招待参加


物知りモニター


展示された物の世界が、モニタに展開。4つの時代が用意されているこのソフトウェアが、物の持つ歴史を豊かに紡ぎ出します。
発掘された物は、その中に様々な物語を隠し持っており、検索的に情報を調べるのではなく、物の特徴や興味をもった部分からその物を使った時代や生活へと情報が展開していきます。

マルチメディアグランプリ'94 展示映像部門パブリック賞受賞 SIGGRAPH'94 SIGKIDSコーナー招待作品
電通マルチメディア展招待作品
マルチメディア博覧会in香川招待参加


熊野モニター



熊野・自然と宗教の世界が、自然の映像とCGで豊かに表現されたソフトウェアです。
このソフトウェアには、博物館のバーチャル・ミュージアムも用意されています。
とかくメカニカルで冷たいイメージのあるCGに自然の息吹を盛り込み、従来のパソコンのソフトでは考えられない、フルスクリーン・フルモーションのダイナミックな動きで、世界の人々を驚嘆させました。
また、ソフト内のバーチャルミュージアムでは、物理的に展示できない長尺の絵巻の全てを紹介するなど、マルチメディア装置ならではの新しい展示手法にも挑戦しています。

THE NEW YORK FESTIVALS 1994 INTERACTIVE MULTIMEDIA COMPETITION銀賞受賞 マルチメディアグランプリ'94 展示映像部門パブリック賞受賞 SIGGRAPH'94 SIGKIDSコーナー招待作品
電通マルチメディア展招待作品
マルチメディア博覧会in香川招待参加


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