童話や童画、絵本を展示紹介する
〜イルフ童画館〜


諏訪湖の辺に位置する長野県岡谷市は、童画という子供のための絵画の世界を確立した「 武井武雄」のふるさとです。
この地に1998年オープンしたイルフ童画館は、童話や童画、絵本を展示するメルヘンなミュージアム。
サイバーネットワークはここに、「武井武雄の世界」「日本の童画作家」の2つのマルチメディア・ソフトウェアを制作しました。

DATE:1998.3 制作:株式会社日展

武井武雄の世界




戦前戦後を通して活躍した童画家、「武井武雄」の世界をデジタル技術で再構築しました。
貴重な資料と、娘・三春さんの語りで展開するインタラクティブ・ドキュメント「武井武雄の生涯」、本の芸術「刊本作品」は3DCGで作られ、仮想空間ながらページをめくりお話を読んでもらい、奥付を見るなど、本物の本を手の上で愛でるように見ることができます。

芸術家の世界を、インタラクティブなマルチメディア・ソフトウェアとして展開するのは非常に難しい面が有ります。
オリジナルな芸術家の表現を伝えた上で、如何にトータルな世界を伝えるか。
映画やテレビのような時間軸の縛りが無いことも、演出表現を困難にします。
しかし、新しいデジタル・メディアの特性をフルに生かし見る人を感動させられるソフトウェアを作ることも可能なはずです。それができて初めて、インタラクティブなメディアも一人前にメディアの資質を備えたと言えるはずです。
このソフトウェアはそうした表現の挑戦でした。


日本の童画作家




日本の代表的童画作家の作品と人となりを紹介します。
童話は朗読が、童謡では合唱が自動的に流れます。
美しい童画家紹介画面のコラージュとともに、優しい動画の世界へ見るものを誘います。

書店で美しい絵や絵本を見ているとふと手に取ってみたくなります。
ページを開くと、素敵な絵本世界が広がり、ページの絵の中から音楽が聞こえてくる。
日常的な行為と新しい表現を、違和感なく結び付けて、素敵な優しい時間を過ごしてもらうことを目指して制作したソフトウェアです。
シンプルでありながら奥の深い表現の世界です。


※掲載の制作事例に関するご質問などはinfo@cyber-net.co.jpまでお寄せください。