自然の力と人の力が川を再生させる。
2005年9月のスタートから足かけ３年を迎えた、「素敵な宇宙船地球号 旧芝川再生プロジェクト」の最新報告です。

サイバーネットワークでは、「素敵な宇宙船地球号」番組のプロジェクトとして、埼玉県を流れるドブ川「旧芝川」の再生に2005年9月から取り組んできました。

□2006年３月の、第１回の放送、「大都会ドブ川の奇跡〜"カワセミ""メダカ"大作戦〜」では、ドブ川再生の可能性を専門家と共に挑戦した半年間を報告しました。

□2006年10月放送の、第２回「よみがえれ水遊びの川大作戦」では、浄化作戦の場所を川の本流、旧芝川の最上流部に移し、炭素繊維、植物、魔法の洗浄剤「えひめAI」、前回の放送で登場した作戦を大幅にパワーアップ、さらに川の自然環境再生の専門家を加え、新たな浄化作戦行いました。
そして、浄化作戦の進行する川に、子供たちが水遊びできる場所「ワンド」を埼玉県が作ってくれました。

これまでの２回の放送は、何れも大きな反響を頂きました。
第３回になる今回は、これまでの旧芝川の本流、流れ込む家庭の排水、の浄化に加え、企業（工場）の排水の浄化に挑戦します。
工場排水は水量も多く、その浄化は旧芝川の改善に大きな影響があると考えたからです。
しかし、工場も排水の浄化にこれまでも努力してきていました、現在以上にきれいにする方法はあるのでしょうか？

番組は、全国を飛び回り浄化の手法を求めました。
こうして、工場で２つの浄化作戦を行うことになりました。

＊フィルター作戦 工場の排水には、工場の浄化施設でも取り除けないゴミが混じり川を汚していました。
番組は、マンホールに潜り調査をする一方、ゴミを上手にとり、しかも詰まらないハイテクフィルターを探し求めました。

＊マイクロバブル作戦 工場の排水がきれいになって、川の水には大きな問題がありました。
水の中の酸素が足りず、魚が住めないのです。
番組では、水の中の酸素を増やす仕組みを小さな泡、マイクロバブルに託しました。

もちろん、これまで行ってきた「ワンド作戦」、「えひめAI作戦」なども新しい試みに挑戦します。
その一つが貝を使った浄化作戦です。
＊ドブガイ作戦 ワンドの生き物をもっと増やそうというのが、ドブガイ作戦。
ドブガイは、タナゴの卵を宿すなど多彩な生態系のキーとなる上に、水質浄化能力もある一石二鳥の貝です。
まず、専門家に協力頂き地元の皆さんと旧芝川と同じ水系からドブガイを採取しました。ワンドへの移植には、上田埼玉県知事も参加、地域の子供たちと一緒になって汗を流しました。

足かけ３年にわたるプロジェクトは、川だけでなく、地域社会の結びつきも再生しつつあります。
「旧芝川再生プロジェクト」のもっとも大切な成果は、このことだと考えています。
川は、地域を結び人々を結ぶ、今も昔も変わらない存在なのです。


◎番組名「素敵な宇宙船地球号」
◎タイトル：大都会ドブ川の奇跡vol.3
〜魔法のアイテム!?大作戦〜

◎放送日時：5月20日（日）23時00分〜23時30分
◎放送局：テレビ朝日系全国ネット ＨＤ放送


◎再放送日時：
5月27日（日）9時30分〜10時
ＣＳ朝日ニュースター ＳＤ放送

6月8日（金）21時〜21時30分
ＢＳ朝日 ＨＤ放送

放送は終了しました。
たくさんのご支持ご支援ありがとうございました。


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ナビゲーター　：大橋 マキ
ナレーター　　：室井　滋

構成　　　　　：岩井田 洋光
プロデューサー：安田 裕史（テレビ朝日)　
　　　　　　　　鎌田 裕一郎　
演出　　　　　：竹田 晋也 取材　　　　　：渡辺 裕一 撮影　　　　　：杉 寿雄　
編集　　　　　：黒田 道則
音楽効果　　　：山崎 尚志

テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」HP

「大都会ドブ川の奇跡ー旧芝川再生プロジェクト」スペシャルサイト