体験と情報を一体化するメディア・システム
〜静岡科学館る・く・る〜


静岡駅前に、日本最高水準のメディア解説装置を備えた科学館「静岡科学館る・く・る」が2004年3月21日にオープンしました。
この施設の情報提供システムから、体験を知識に変える展示会説システムなど、統合された情報システムの企画・設計、データベース構築、展示プログラム制作、コンテンツ制作、HP制作まで担当しました。
非接触ICカードを科学館会員のメンバーカードに使ったシステムは、科学館とネットを融合する事も実現しています。

DATE:2004.3 制作:株式会社内田洋行

ICカード る・く・るカード



科学館で組織する「る・く・るクラブ」のカードに、最新の非接触型のICカードを導入。
体験をするごとに、カードを装置にタッチすることで体験を記録することができます。このメディア装置も最新の科学展示の一つ。
加えて、クラブメンバーは、館のHPに自分のページを持ち、科学館での自分の体験の様子を、静止画はもとより動画でも見ることができます。


ガイドディスプレイ



館内にある各展示装置の前に置かれているのがガイドディスプレイです。
多くの科学館や博物館ではパネルなどで表示されている遊び方や注意事項などの情報を、動画で紹介しています。
また、会員がカードをかざすと体験がデータベースに記憶され、体験による得点が加算されるとともに、体験の様子を記録する装置を備えた展示物では、体験の様子が記録されます。体験のリプレイはメディアライブラリーや静岡科学館のホームページから見ることができます。


インフォメーションディスプレイ



静岡科学館 る・く・るからのお知らせが、随時表示されています。


プロモーションディスプレイ



ちょっと順番待ちのある展示物には、体験の楽しさを高めるわくわく映像がディスプレイで流れます。


リプレイディスプレイ





来館者が展示物を体験している様子をコンピュータ装置が自動的に撮影し、体験終了後にディスプレイに表示します。
会員カードを利用すると、記録した画像や映像はデータベースに保存され後からメディアライブラリーや科学館のホームページから見ることができます。


展示解説機



館内各階に用意された、子供達が展示・体験して思う、なぜ?に応える装置です。
遊び方のコツや、簡単な原理を、館のキャラクター、「カンちゃん」「るくるん」が楽しく紹介します。


メディアライブラリー





展示物の総合情報端末です。
館内の案内、お知らせはもちろん、クイズや展示物の体験のコツ、原理、詳しい解説が用意されています。
会員カードをかざせば、自分が体験した展示物や撮影したリプレイを見ることができます。
さらに、科学館のホームページを見たり、自分の現在のポイント・チェックも可能です。


統合された総合情報システム





高度な情報システムは、通常運営に多くの手間がかかります。
「静岡科学館 る・く・る」には、統合的な管理ソフトを使って情報を一元管理することで、運営の手間を極力減らす仕組みを用意しています。
例えば、館内の催しものの情報は1回入力すれば、館内の様々な情報ディスプレイからインターネット、携帯電話サイトまで、それぞれの表示装置にフィットした形に自動的に処理され表示されます。
クラブメンバーの情報も、セキュリティに配慮し管理する仕組みを持つと同時に、展示物の利用状況などと組み合わせて統計処理したり、グラフなどで表示する機能を備えています。
コンテンツとシステム、これからの科学館に求められる、情報システムの機能の全てが「静岡科学館る・く・る」にあります。


静岡科学館 る・く・るホームページ




ホームページでは、「静岡科学館る・く・る」の紹介はもちろん、展示物休止のお知らせ、イベントのお知らせ、館内にある展示物の解説を紹介しています。
また、「る・く・るクラブ」の会員になるための仮登録もできます。


※掲載の制作事例に関するご質問などはinfo@cyber-net.co.jpまでお寄せください。